おはようございます。
鍼灸について、どのような歴史があったのか、
簡潔に記事にしました。
興味ある方は、ご一読ください。
① 石器時代
狩りをしている時、自然界にあった石や植物によって身体に傷が付きます。
傷から出血しますが、元々痛みがあったところが楽になるということがあった。
同じことが何度も起こると楽になる現象に関心を持ち始め、
石を使って体表に刺激を入れると痛みが楽になることがわかる。
そこから刺激を入れる石器をつくる技術を学び、
石から骨、竹木や陶器の土から、はり道具を発展させていくことになったようです。
また、火がおこることを覚えると暖をとり、
火で温めた石を身体に当てて寒さをしのぐようになった。
身体に熱感を入れると痛みが楽になることがわかり始める。
そこから進化して植物の草を身体に置いて燃やすことから、
もぐさを使ったお灸へと発展していくことになったようです。
寒い地域(北方)で、お灸を
よく使うようになったのは、この頃からかもしれません。
② 平安時代
日本の医学は、多くは中国からの書物や仏教の普及を僧侶が広めていったという説があります。
日本最古の医書「医心方」は、鍼灸師なら誰もが聞いたことがあるはず。
③ 鎌倉時代
中国へ医学を学びに行くことが多くなり、専門書も出始める。
このころから、鉄鍼から、金鍼や銀鍼が作られるようになり、
日本独特の治療法が発展していく。
④ 江戸時代
この頃から日本の鍼灸は、
後世派(自然哲学の影響による仮説的理論) と 古方派(臨床経験から実証することを根拠)
という派閥ができ始める。
後世派は、のちの陰陽五行論、管鍼法(現在まで続く)を始めた杉山和一が有名。
古方派は、経穴(ツボ)を設定して、鍼を細くし、灸の熱刺激を軽くした日本的技術を広げた後藤艮山(こんざん)が有名。
⑤ 明治時代以降
西洋文化の流入と戦後に医学的な根拠がないという西洋医学の見解から退化が始まる。
諸説あるので、若干の見解が違うところはあるかもしれませんが、ご了承願います。
現在の西洋医学より前から東洋医学(鍼灸、漢方)は続いており、
戦後、東洋医学を排除しようとしていたが、
近年、少しずつ東洋医学の効果も認められ、
西洋医学と東洋医学の統合医療が始まっている。
長くなりましたが、
今日はここまで。