おはようございます。
今回は、男性特有の身体の変調と鍼灸について更新いたします。
東洋医学では、男性が8の倍数の年齢で身体の変調が現れると言われています。
自分の身体と向き合う「養生(ようじょう)」の考えです。
健康寿命が延び続けている現代では、当てはまるわけではありませんが、目安として考えてください。
(所々の文献で見解や表現が違うことがあります)
8歳 永久歯
16歳 精 通 → 思春期
24歳 充実期
32歳 成熟期
40歳 衰え始める
48歳 白髪が目立つ
以降、
56歳 肝気低下、
64歳 心気低下、
72歳 脾(胃)気低下、
80歳 肺気低下、
88歳 腎気低下
各臓器機能が衰えてくるという解釈となります。
男性も40~50歳になると
「疲れがとれない」「やる気が出ない」
などの更年期症状が出てくることがあります。
男性ホルモン(テストステロン)が減ってくる影響のようですが、
他にも
筋力低下、筋肉痛、多汗、火照りなどの症状があります。
更に中年太りと言われる肥満体型や頻尿になることもあるようです。
また、性欲の減退や男性特有のED(勃起障害)も見られます。
改善方法は皆様(更年期専門外来、漢方、鍼灸など)で選択して解決しましょう。
心の症状は、
不眠、不安感、うつ症状、集中力や注意力の低下、興味、意欲や健康感の減退
などです。
男性は特に体調を壊さないと病院に行かない傾向があるので、
放っておくと
中性脂肪、コレステロール、内蔵脂肪、皮下脂肪が増え、
生活習慣病へ移行します。
更に血流が悪くなり、記憶力が低下していきます。
困っている症状は、皆さん一人一人異なります。
身体に現れる不調は、
動けてたのに動けなくなったという体力的な衰え、
それくらい覚えれてたのに覚えが悪いという心因的な衰え、
困っている症状の多少に限らず、早めに対策しておくべきです。
余談ですが、
元来、男性は朝起きて食物を確保するため、狩りに出ていました。(意欲)
狩りで獲物を集中して捕らえます。(認知力)
捕らえた獲物を運んで帰ります。(体力)
獲物を食して家族で喜びます。
日が暮れると明日の狩りに備えて、体力を回復するため寝ます。
このような生活が男性ホルモン(テストステロン)を増やしていたそうです。
現代の生活では必ず当てはまることではありませんが、
男性の場合は、働きに出る、報酬を得る、家族が喜ぶことで
男性ホルモンを上げてきたのかもしれません。
さて鍼灸の話に戻しますが、
多くの症状をすぐに治癒できるとは思いませんが、
それぞれの症状に対するアプローチは知っています。
困っている症状の優先順位から
治療方針を決めて、
改善していけば、
辛い症状から軽減され、
日常生活が楽に過ごせます。
症状が再発したとしても治まる方法を知っているだけで
気分的に安心できます。
西洋医学では困った症状を改善する「対処療法」と根本の原因を治す「原因療法」といいますが、
東洋医学では対処療法を「標治」、原因療法を「本治」という表現をします。
鍼灸は基本的に「本治」する方針を考えております。
ご参考に
困った症状が多い方については、
週1回を数ヶ月継続していくことをおススメいたします。
個別に効果の差があるのは、
症状の軽減 → 増悪 を繰り返すライフサイクルが
日常生活(家庭や仕事)による慢性の疲労やストレスの量で異なるからです。
もし、漢方を使っている方なら、さらに鍼灸が入り易いと思います。
処方された漢方薬を教えてもらえると、何を治そうとしているかが、わかります。
体調が良くなることは、快適な生活や周りの家族が幸せになります。
鍼灸は治療もでき、予防する医学の1つで有名です。
是非、この機会に身体のツボを使った刺激で
身体の内側から自己治癒力を上げ、
投薬のような副作用が無く、
体質を改善してくれる
鍼灸をご検討ください。
当院へ相談してみようかな!?と思われた方は、まずはご相談ください。
思いだしながら、必要な情報をお伝えください。
ご予約の方は、ネット予約の一般治療を選択してご予約ください。
最後に
健康は 栄養 休養 運動 が3要素です。
自分の身体はまず自分で知って、
困った症状は我慢するのではなく、
1つ1つ治していきましょう。
栄養を摂ることで軽減できる症状、
休養することによって軽減できる症状、
運動することによって軽減できる症状、
まず、始めの第1歩目を踏み出すキッカケをつくりましょう!
人生は1度きり、
健康な人生を過ごすのは、
みな平等な権利で、
プライスレスです。
今日はここまで。
追 伸 : 私は男性鍼灸師ですが、更年期症状っぽい経験もしております。
男性同性であっても全く同じ経験をしている方は、いないと思います。
男性しか・・・、女性だから・・・の時代ではありません。
あくまで 人(患者様)と人(私)との信頼関係です。
できるだけ詳しく症状をお伝えいただくと、
その症状に対して鍼灸でどのような施術が良いか選択できます。
また、何の症状を優先して治療するべきかも患者様と決めながら施術できます。
ご本人様が他言無用で悩んでいる症状は、
同意を得ない限り、
患者様と私との個人情報として扱いますので、
ご家族の方々にもお話しいたしません。
問診で安心して情報をお伝えください。